새(セ)は「新」を表す冠形詞(日本語の連体詞に近いもの)です。새に形容詞化する롭다(イメージとしては「~らしい」に近い)がつけば、새롭다で形容詞「新しい」になります。
これまた完全に余談ですが…かつては釜山~ソウルを結ぶメインの列車だった超特急セマウル号(近年はKTXが開通して若干影が薄く?なりましたが…)のセも同じですね。새+마을(村)で「新しい村」という意味になります。
…脱線(鉄道の話なだけに?)失礼しました^^;
해(ヘ)は「年」。なので、새해(セヘ)で「新年」です。
복は漢字「福」の韓国語読み。単独で発音すると「ポク(bok)」なのですが、そのあとに많이が続いているので、
ㄱ(k)+ㅁ(m)→ㅇ(ng)+ㅁ(m)
という鼻音化が起こって、「ポン(bong)」になります。発音に関する詳しい話は、本文第3章「ハングルの読み方」のパッチムの読み方の項目をご参照ください。
많이(マニ)は「たくさん」という意味の副詞です。
받으세요(パドゥセヨ)は「受ける」という意味の動詞받다の語幹받に、「~してください」という意味の으세요がついています。
全体を直訳すると、
「新しい年、福たくさん受けてください」
となります。
漠然と新年の挨拶をするのではなく、この一年良いことがたくさんありますように、と相手の幸せを祈るような表現です。余韻や可能性を残す日本のあいさつ、具体的に状況や方向性を示す韓国のあいさつ。こういうところにも文化の違いが表れていますね。
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はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
おまけ 韓国語なんでもQ&A
コラム 日本におけるハングルの諸事情
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