韓国に行ったときのみならず、日本で韓国人と会うときにも、最初にこれを言うだけで随分とコミュニケーションの流れがスムーズになると感じることが多いです。
お互い人間ですから、自分たちの国の言葉を勉強してくれてるんだな、と分かってもらえるだけでも一歩距離が縮まるのではないでしょうか。
…ただ、かなり気を引き締めて発音しないと、このフレーズは案外難しいです。“チョウム ペッケッスムニダ”とカタカナ通りに読んだのでは、ハングルを見ないでカタカナで丸暗記したのがバレて(?)
「頑張ってるけど、まあまあの発音だね。」
と言われてしまいます。(もちろん、いわゆる“ツンデレ発言”であって、心の中ではとても喜んでいると思います。笑)
さて、それでは発音に注意して細かく見て行きましょう。「はじめまして」についてはたくさんの人が記事を書いていますが、Google で検索してみると
チョウム ペッケッスムニダ1270件
チョウム ペプケッスムニダ 961件
チョウム ベッケッスムニダ 1270件
チョウム ベプケッスムニダ 348件
という結果です。一体、どれが正しいの??・・・まあ、どれも正しいと言えば正しいのですが、その理由を考えてみましょう。
처음(チョウム)の最後のムはパッチムで終わるので mu ではなくm 。口を閉じた状態で止めます。次の뵙のところが複雑なのですが、ベプ(bep)に聞こえたりペプ(pep)に聞こえたりします。
講座本文中でお話したとおり、韓国語の音の区別は平音/濃音/激音であり、清音/濁音ではありません。なので、直前の처음の発音を引きずっていると濁音(b)っぽくなり、一旦(意識上で)仕切りなおすと清音(p)っぽくなります。
また、パッチムの部分も pu ではなく p です。口を閉じた段階で音を出さずに止めて、次の겠に移ります。ペッケッスムニダと書いたほうが実際の発音に近いですね。しかし、ハングルとの対応を優先してカタカナに転写するとペプケッスムニダになるわけです。実際には、4通りのカタカナ表記を足して4で割ってちょうど良いぐらいではないでしょうか。
結局のところハングルで直接覚えるのがベストだという話なのですが、この難関を突破してキレイに発音できたら相手の韓国人も
「おお!パッチムも理解してるし、清音/濁音ではなく平音/濃音/激音で区別してる!すごい!!」
と、感動することでしょう。え?そんな文法的な感動の仕方はないだろって?はいはい、そうですね(^^;
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はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
おまけ 韓国語なんでもQ&A
コラム 日本におけるハングルの諸事情
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