ハングル講座(韓国語講座)初級編|勉強サイト


第3章 ハングルの読み方

3-4. 金さんと朴さん(パッチムとは)

この節のタイトルの金、朴は韓国人の名字です。金はキム(Kim)、朴はパク(Pak)と読みます。日本と韓国の間では人の名前を読むとき、日本人の名前は日本語読み、韓国人の名前は韓国語読みすることになっているようです。だから私達が韓国語で自己紹介するときは佐藤さんなら「サトー」、鈴木さんなら「スズキ」とそのまま発音すれば良いのです。(中国語の時はなぜか自分の名前を中国読みで発音しなければなりません。そのかわり日本でも中国人の名前を日本語読みしますね。日本語と中国語はやはり差がありすぎるのでしょうか?)

ところで、金、朴はハングルで書くとどうなりますか?金の「キ(Ki)」は()です。そして、「m」は音節の終わりの子音なので下の子音部分に()を書き ()となります。このような下の子音――この場合()――を韓国ではパッチム(「支える」という意味)と呼んでいます。朴もハングルで書いてみましょう。「パ(Pa)」は()、子音「k」は()ですから()となります。金も朴も非常に多い名字ですので覚えておいて損はないでしょう。そう言えば韓国人の名字は金さん、朴さん、李(イ:)さんだけで全人口の半分ぐらいを占めるという話を聞いたことがありますが・・・。

要らぬ話をして肝心な事を忘れていたようです。ここでまた1つ覚えることがあります。()は子音が無いことを表す子音記号と前述しましたが、下の子音字、すなわちパッチムの位置に来ると()は「ng」の音として発音されます。中国語を勉強されている方なら簡単ですが初めてみる方にとってはこれほどやっかいなものはないでしょう。「ng」は平仮名で書くと「ん」ですが「n」ではありません。

一体何のことだ、と思うかもしれませんが日本語も実は「ん」を3種類も使い分けているのです。例えば「天王寺(てんのうじ)、天下茶屋(てんがちゃや)、天満橋(てんまばし)」――大阪の地名ばっかりですが…――の3つの「天」は全部発音が違います。そんなことを意識して話す人はまずいないでしょうが、しかし実際こんな発音をしています「Ten-noji、Teng-gachaya、Tem-mabashi」。天王寺の「ん」が「n」、天下茶屋の「ん」が「ng」、天満橋の「ん」が「m」です。それぞれの「天」をハングルで表すと、順に()、()、()ですね。

フランス語を勉強されたことがある方のために(また登場しますが・・・)補足をしておくと、フランス語には「France」の「an」のように、「鼻に抜く音」がありますが、これが「ng」に近い音のようですね。

どう覚えようと人の勝手ですが、()は上の子音部分に入ると子音なし、下の子音部分に入ると「ng」です。注意しましょう。

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