日本語の動詞が、後につく言葉によって変化するように、韓国語の動詞も変化します。ただし、その変化のしかたは独特のものです。日本人にとって韓国語は、語順や単語の類似性からとても覚えやすい言語だというお話をこれまでしてきましたが、文法の面で唯一大きな違いを感じるのが用言の活用です。本文中では構成上、これについて詳しく触れませんでしたので、こちらで補足することにします。
韓国語の動詞を見てまず驚くのが、辞書形が現実にはどこにも出てこないということです。辞書に載っている形が、韓国中どこを探しても見当たりません。「そんなバカなことあるか、じゃあ何のための辞書なんだ」と思われるかもしれませんが、現実として、書き言葉にも話し言葉にも辞書形(原形)は登場しません。これが韓国語の特徴的なところです。
「いや、でも、国語の教科書や単語帳には原形として載ってるでしょ?単語の意味を聞く会話だったら辞書形で言うでしょ?」と重箱の隅を突きたい衝動をちょっと我慢していただいて^^;(そういうケースはあると思いますが)あえてそこには触れずに先へ進みます。
このあとひとつずつ解説しますが、韓国語の動詞は、日本語の「しない・します・する・するとき・すれば・せよ」のように語尾よって変化するのではなく、“言葉遣い”によって変化します。大きく分けて、書き言葉(ハンダ体)、かしこまった話し言葉(ハムニダ体)、親しみのある話し言葉(ヘヨ体)、砕けた話し言葉(パンマル)の4つがあります。
簡単に言うと人間関係によって活用形が変わる、と考えても良いと思います。実際にはいろいろな語尾がつくこともありますが、基本となるのは上記の4つの分類です。以下のページで韓国語の活用の概念を理解していきましょう。
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はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
おまけ 韓国語なんでもQ&A
コラム 日本におけるハングルの諸事情
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