ハングル講座(韓国語講座)初級編|勉強サイト


第3章 ハングルの読み方

3-2. 母音の掛け算 [1]

上の10個の母音字以外に合成母音字というのがあります。合成母音字とは基本母音字を組み合わせて作られる文字のことです。前節でも少し触れた「え」がそのうちの1つです。いきなりですがハングルでは「え」を()と書き表します。これをよく見ると()の部分は()と()に分けられますよね。つまり、「え」は「あ」と「い」の掛け算なのです。おそらく昔は「あい」と言っていたのでしょうが、なるべく早く発音しようとするうちに縮まったのでしょう。「そんなアホなことあるかいな、なんでアとイからエが出てくんねん」と思うかもしれませんが実際に発音してみると納得できるでしょう。まず、「あ」と発音する時の口の形をしてみてください。で、そのまま「い」と言ってください、口の形は「あ」のままですよ。どうですか?「え」になりましたか?もし、ならなくても素直に「ふーん」と思って、軽く流してください(笑)。いや、納得できない。という方のために少し余談を――。

確かにこの現象、不自然な感じがするかもしれませんが、よく考えると日本でも方言で聞きますよね。「甘い」「辛い」を「あめー」「かれー」と言ったりしますがこれも同じ現象です。さらに、「あい」を「え」と言うのは東洋人だけではありません。フランス語でもこれと同じ現象が起こっています。例えば「パフェ」はもともとフランス語で「parfait」とつづりますが、やはり「ai」を「え」と発音します。こういった例とともに覚えると自然と頭に入るのではないでしょうか。

また、「え」はもう一種類()というのがあります。これは「お」()と「い」()の掛け算です。「あ」の口の形をして「お」と言いながら、「い」と発音してみてください・・・ちょっと、いや、かなり難しいですね。この二つの「え」の発音は本来は違います。()は英語でよく見かける「あ」と「え」の中間音、()は日本語の「え」なのですが、最近ではどちらも日本語の「え」の音で発音する傾向にあります。「あ」と「え」の中間音を発音しづらいと思うのは日本人だけではないようですね。とにかく私達はどちらも普通の「え」で発音しておきましょう。それで充分通じます。どうしても区別が必要な時は紙に書けば済むことですから。

次、()の発音に行きましょう。このハングルは「お」()と「い」()の掛け算で「ぅえ」と発音します。またフランス語の話をしますが「クロワッサン」のつづりを見たことがあるでしょうか?「croissant」と書くのですが「oi」の発音を無理に平仮名で表記すると「わ」に近い「ぅあ」といった感じです(ここは仏語について語るところではないので細かい事は言いません)。今度はちょっと違いますが掛け算の雰囲気としては何となく似てますね。不思議なことに仏語と韓国語は発音上で似ている点が多いのです。

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