韓国語の「私」は、(ちょ)と
(な)だけ覚えておけば充分でしょう。「私」と「あの」が韓国語では同じ発音になりますが、これは偶然だと思います。混乱しないように気を付けてください。また、「
」も「
」も
「僕、あたし」のような男女での使い分けはありませんが、「
」があらたまった表現、「
」がくだけた表現です(第2章の第1節参照)。「
」は私、「
」は俺、といった感じでしょうか。目上の人に対しては「
」を使いましょう、儒教の国ですから…。また、目上の人でなくてもあまり親しくない人には「
」を使ったほうが無難かもしれませんが、その辺の使い分けは個人の判断に任せるところでしょう。
最後に複数形を見ておきましょう。これも日本語の感覚と同じで、複数形といっても英語のように厳密なものではないので「a」をつけるべきか?べきでないのか?と悩むことはありません。単数、複数を気にするのはせいぜい人称代名詞ぐらいでしょう。「」(ちょい)は「
」の複数形で「私達、私ども」、「
」(のい)は「
」の複数形で「君達」です。ここで、発音に関して、新しい規則を説明します。ハ行の音は母音と母音の間に挟まれるとア行の音になります。(
)、(
)、(
)の後に(
)が来る場合は(
)を無視して、すなわち(
)とみなして発音する、と前章で述べましたが現象としてはこれに似ているかもしれません。規則どおり読めば、
は「ちょふい」ですが、それが縮まって「ちょひ」、そしてさらにハ行の音が弱まって「ちょい」と発音します。しかし、まぎらわしいことに参考書によっては「ちょひ」と書かれていることもあります。一体、どっちが本当なんだ、と混乱するかもしれません。が、ここでは私の独断と偏見で実際の自然な発音に近い「ちょい」で通したいと思います。そのことはちょっと頭に入れておいてください。ちなみに、「
」の複数形は聞いたことがありませんが、一般的な単語で
(うり)「我々、わたしたち」という単語をよく使います。
は本当によく使いますので覚えてください。
その他の一般的な名詞を複数形にしたい時は「~たち」にあたる(とぅる)を使います。例えば、「学生」という単語は韓国では
(はくせん)と読みますが、「学生たち」は
(はくせんどぅる)となります。
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はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
おまけ 韓国語なんでもQ&A
コラム 日本におけるハングルの諸事情
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