さて、日本語でも「~だ」「~する」を会話で使うときは「~です」「~します」と丁寧な言い方も出てきますが、韓国語でもやはり丁寧な言いまわしがあります。丁寧に言うときは語尾の「~(ダ)」を「~
(ムニダ)」に置き換えます。つまり「です」は「
(imnida;イムニダ)」、「します」は「
(hamnida;ハムニダ)」です。「~ではありません」は「
(animnida;アニムニダ)」です。「pnida;プニダ」と発音しないように注意しましょう。注意すると言うか、パッチムの「p」をしっかり息を口の中に閉じ込めて発音していれば自然と「mnida」と発音できるはずです。
韓国語の物まねをする人が、よく「……ニダ」と言っていますが、あれは実は丁寧な言いまわしの「mnida」なのです。韓国語を勉強していない日本人にとってはパッチムの概念がありませんから「mnida」ではなく「nnida→nida」と聞こえるのでしょうが、皆さんが物まねをするときはパッチムもちゃんと発音しましょう(笑)。少し話がそれたようですが、構わずにどんどん進みましょう。「あります」「います」は「~(ダ)」を「~
(スムニダ)」に置き換えて、「
(issumnida;イッスムニダ)」となります。「
(イッタ)」のように語幹(用言の
を除く部分)の最後がパッチムで終わっているものには「
(スムニダ)」を付けます。同様に「ありません」「いません」は「
(opsumnida;オプスムニダ)」となります。
ところで皆さん、「~ですか」という疑問形はどうなると思います?「知るか、そないなこと。こっちが聞きたいわい(なぜか大阪弁)」と怒ったそこのあなた(爆)、日本語に似ているということから、当てずっぽうでもいいので考えてみてください。「どこが似てるんか分からんけん答えようがない言うとるんじゃー(なぜか広島弁)」と文句を言っているそこのあなた(大爆)のためにヒントを出しましょう。「~だ」は、そのまま「~ダ」でしたね。では「~か」は?……はい、そうです。まさかと思うかもしれませんが疑問形は「~カ」です。「ダ」を「カ(正確にはッカ)」に置き換えればいいのです。韓国語の「こんにちは」は「アンニョンハシムニカ」ですよね。この最後の「カ」は疑問形の「カ」なのです。なぜ「こんにちは」が疑問形になっているのかは次章で詳しく見ていくことにします。あまりたくさんのことをいっぺんに説明しても覚えきれないと思いますので、この章はこれぐらいにしておきましょう。
表7.よく使う用言一覧: 「母音の後につく場合/パッチムの後につく場合」で形が変わるものもあるので注意。
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第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
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