ポラリスは絶対動かない。(チュンサン)
この台詞、個人的にどうしてもやりたかったもので…。今回は否定形の勉強です。放送部の6人がキャンプへ行く場面がありましたよね。道に迷ったユジンを連れて帰る途中のチュンサンの言葉です。
(ポラリスヌン チョルッテ チャリ オムギジ アナ)
まず、ポラリスのハングル表記から見ていきましょう。韓国人はRとLを区別できない、と韓国語講座のどこかで述べた記憶がありますが、外来語のラ行を表記するときは両者を区別して書くのです。Rの場合は特に変わったことはありません。聞こえたままに書けばいいのです。一方、Lの場合はパッチムの を挟んで、 を二つ連続させます。ポラリスも (ポルラリス)と表記していますよね。しかし、実際には「ポルッラリス」などと大袈裟な発音はせず、 1.5個分ぐらいの音に聞こえるはずです。上の文では (ポラリスヌン)なので、「ポラリスは」ですね。
また、 (チョルッテ)が出てきました。前の台詞で出てきたばかりですからさすがに覚えていますよね?これはパスして次を詳しく見てみましょう。  (チャリルル オムギダ)で「動く」という意味になるのですが、これを単語ごとに分解して考えましょう。 (チャリ)は「場所・席」という意味です。 (ルル)は助詞「〜を」、 (オムギダ)は「移す」です。直訳すると「場所を移す」ですね。また、チュンサンの言葉を聞いてみると「〜を」の が省略されていました。これは日本語でもよくあるように、早く言葉を伝えるために助詞を省いているだけなので深く追求する必要はないと思います。
そして最後、今日の文法上の最重要項目です。初歩的なことなので、わざわざ説明されなくても知ってるわい、という方は黙って読み飛ばしてください。否定形の作り方ですが、そんなに難しくありません。動詞の語幹に (チ アンタ)をつけるだけで完成です。つまり、 (オムギダ)なら否定形は (オムギジ アンタ)です。考えようによっては動詞の語幹と の間に (チ アン)を入れるとも言えますね。
また、語尾に (ア)がついていますが、これは親しい者や目下の者に対して使います。丁寧な話し方をするときは (ア)のかわりに (スムニダ)を使って (オムギジ アンスムニダ)。意味は変わりません。日本語でも「動かないんだ」「動きません」のように相手によって使い分けますよね。
今回は以上です。この台詞の続きは解説しませんがハングルと訳だけ載せておきます。余裕があれば見ておいてください。
続き:
直訳:だからどこにいても簡単に見つけることができるんだよ。
今後、道に迷ったときは真っ先にポラリス探して。
いつもその場所にあるから。
ドラマでの訳:いつも北の空に輝いている。だから今度もし道に迷ったらポラリスを探せばいいんだ。
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