ミニョンさんは私の一番大切なものを持っていったから、 私の心を持っていったから。(ユジン)

(ミニョンッシン ナアンテソ カジャン チュンヨアン ゴル カジョガッスニッカ ネ マウムル カジョガッスニッカ)
今回はちょっと長いですね。でも後半はほとんど繰り返しなのでそんなに覚えにくいことはないと思います。 の は が縮まった形です。 は私、 は「〜から」です。 は と同じだと言いましたが(前回参照)、 は  と同じで人の後につく助詞「〜から」です。
 (カジャン)は「もっとも・いちばん」、 (チュンヨ)は「重要」の韓国読みで「大切」という意味でも使います。 は名詞について「動詞化・形容詞化」する接尾語 の形容詞現在連体形です。文法的に言うと複雑に聞こえますが、要するに  (チュンヨハン)で「重要な・大切な」になります。また、上の読みがなで を「アン」と書きましたが、これは実際の発音が、ほとんど「ア」に近い「ハ」だからです。ハ行の音は母音と母音の間に挟まれるとhの音がほとんど消えてしまいます。 (ゴル)は (もの・こと)と (〜を)が縮まった形です。
    は + +  に分けられます。 は  (持つ)の連用形で日本語訳をつけるなら「持って」が適当でしょう。 は (行く)の過去形である (カッタ)の語幹です。正確には「過去時制補助語幹」という名前がついています。「行った」の語幹ですから「行っ」と訳しておきましょう。  はパッチムの後につく語尾で「〜だから」です。また、パッチムがないときは (ニッカ)となります。これで全体をつなげると、「持って+行っ+だから」で「持って行ったから」と訳せるでしょう。
続いて次の文を見ていきましょう。 (ネ)は 「私」と 「〜の」がくっついたもので「私の」です。 (マウム)は心、 は助詞「〜を」です。あとは同じですね。全体で「私の心を持っていったから」になります。
第2部はこれだけです。長い割には簡単だったのではないでしょうか。
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