私、ミニョンさんにはごめんなさいなんて言いませんから。(ユジン)
チェ・ジウさんが最も印象に残るセリフだとおっしゃっていました。ということで、ここはじっくりとやっていきたいと思います。長いので分割して勉強していきましょう。
(ナ… ミニョンッシハンテ ミアナダヌン マル アナルコエヨ)
(ナ)は私、 (ミニョンッシ)はミニョンさん、これはもういいですね。 というのは と同じで人の後につく助詞「〜に」です。まったく同じと考えても差し支えはないでしょう。
   (ミアナダ)は、訳にもありますが「ごめんなさい」と謝る時の「  」(ミアナムニダ)の原形です。見た目には、原形に (ヌン)をつけると「〜という」となります。つまり「ごめんなさいという」ですね。文法上の説明では、語幹に (ダヌン)をつける、ということになっています。どちらでも覚えやすいほうでどうぞ。   の「 」は漢字で書くと「未安」です。「悪く思って未だ心が安らかでない」という意味でしょう。単語の意味は、「済まない・気の毒だ」などと辞書には載っています。
(マル)は、 (チョンマル:本当)のときに述べたとおり「言葉」です。突然ですが、次の文字 (アン)を無視してください。すると    (マル ハルコエヨ)になりますね。   は以前にも似たような形が出てきましたがここでは「〜ますよ」と訳すことにしましょう。問題は「  」(マル ハダ)です。直訳すると「言葉する」で変な訳ですが、これをひとまとめにして「言う」という意味です。あくまでも直訳にこだわるなら、場合によっては「言葉を言う」と訳したほうがいいときもあるかもしれませんが。
さて、上で無視した (アン)の相手をしてあげることにしましょう。 は英語の「not」と同じ働きをするものだと思ってください。あるいは、音から接頭語の「un」を連想すると覚えやすいでしょう(韓国語講座第4章の第2節参照)。これは日本語にはない使い方ですが、使い方を習得すると便利な単語です。普通なら後ろに (チ アンタ)と、長ったらしい否定形を作らないといけませんからね(第2話参照)。ただ、 はいつでも使えるというわけではないので注意が必要です。使えない場合にまちがって使ってしまっても多分通じると思うので、あまり詳しくは言いませんが一応頭に残しておいてください。
最後に単語どおりの直訳しておきましょう。「私、ミニョンさんに済まないという言葉は言いませんよ」という感じですね。もちろん普通は「済まないという言葉」なんて訳しませんが…。
とりあえず、ここまでです。
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