今までにあなたは誰かを心から愛したことありますか。(ユジン)
「今まですぐそばで息をしてた人が突然消えてしまうのがどんなものか知っていますか。」……とっても印象深い言葉でしたね。今回は「〜したことありますか」を覚えましょう。
 (イジェッカジ ヌグンガルル チンシムロ サランヘボン ジョゴッチョ)
 (イジェ)は「今」、 (ッカジ)は「〜まで・〜までに」です。韓国語では「まで」と「までに」は区別しません。
日本語版では「あなたは」が入っていますが、実際にはチェ・ジウさんは「あなたは」という単語を言っていませんでした。ここはあまり気にしないでください。
(ヌグ)は「誰」で、 (ンガ)が「不特定の何か」という意味の「か」ですが、まとめて で「誰か」と覚えたほうが使いやすいでしょう。この はいろいろな単語につけることができます。例えば、 (オディ)「どこ」につくと「  」で「どこか」になります。 は助詞「〜を」。
(チンシム)は「真心」の韓国読みです。意味はそのまま「真心」あるいは「本気」。日本語では「まごころ」と読みますが、これを無理やり音読みしてみましょう。「しんしん(shinshin)」と「 (jinshim)」、かなり近い音ですね。 (ウロ)は がパッチムの後についたときの形で、手段を表す助詞「〜で」です。チンシムロを直訳すると「本気で」、きれいに訳すと「心から」となります。
  (サランハダ)は「愛する」です。 (サランヘ)「愛してる」という言葉は皆さん聞いたことがあるでしょう。ここでは 「する」が に不規則変化しています。 の場合は後ろに単語がないので「してる」と訳しましたが、 のあとに単語が続く場合は「して」と訳すとうまくいきます。
(ボン)は 「見る・みる(補助動詞)」の過去連体形です。語幹 に がついていますね。訳は「みた…」となります。
は経験を表す「こと」です。 は、 「ない」と 「〜でしょう?」に分けることができます。 は が縮まった形で、相手に聞くように言うと「〜でしょう?・〜なんですか?」、普通に肯定文風に言うと「〜でしょう・〜ですよ」という雰囲気があります。ちょっと感情を入れたいときに使います。
…から全部をまとめて訳すと「愛してみたことないでしょう?」となりますが日本語として「愛してみる」は明らかに変ですよね。韓国語の には日本語の「〜してみる」ほどの意味の重さはありません。経験を聞くときに軽い気持ちで動詞のあとにつけることができます。むしろ韓国語としてはつけた方が自然なようです。枕詞(うしろについているが…)みたいなものでしょうか。
こうしてみると日本語訳の「ありますか」よりも、もとの韓国語のほうが「あなたは冷たい人ですね」という感情が込められているような気がしませんか?…いや、ただ何となく。そこまで微妙なニュアンスは私もわかりませんが…。
とにかく、  で「〜したことない」になるのは納得していただけましたね?では「〜したことある」はどうなるかわかりますか?…(返事待ち)…そうです、正解です。 「ある」を使って  (ヘボン ジョギッタ)と言えばいいのです。日本語と同じですね。
では、今回はこんなもんで。
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