14日目 慶州→釜山(前編2)

左)慶州郷校という古い建物。
右)こちらは街中にて。あれっ、看板逆ですよ?


写真

(使用機材) SONY α700 + Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA (SAL1680Z)


14日目 慶州→釜山(前編2)

慶州のバス。――韓国でも相当な回数バスに乗り、もはや日本との違いに驚くことはないだろうと思っていたのだが、それはアマかったようだ。常識と思い込んでいる事がいとも簡単に覆されるだけでなく、ハナから考えもしなかった状況を目の当たりにするのが市内バスだ。

慶州の土地柄なのか、たまたまこの運転手がそうなのかは分からないが、赤信号で停止すると同時に、どこに隠してあったのか、中央日報(韓国の新聞)※42を広げて読み始めた。えっ!?あんた業務中でしょ?しかも信号待ちなんて、せいぜい1分まででしょ?

もしや、この先、新聞を読みながら運転するのか?・・・と、ひやひやしながら様子を見守っていると、さすがに青信号になると同時に新聞を折りたたみ、前方へポイと放り投げ、運転を再開した。

慶州の中心地は信号が多い。次の交差点で停まると、再び左手を伸ばして新聞を手に取って広げつつ、更には右手で、これまたどこに隠してあったのか紙コップを取り出し、ガ~ッ・ペッ…と痰を吐き出した。もちろん、運転手の一連の行動を気にする人もいない。

考えようによっては、確かにこれで損害・被害を受ける人は誰もいないのだ。ならば、時間の有効活用ということになる…と言えなくもない。日本人が几帳面すぎるのか、韓国人が大雑把なのか、いずれにしても固定観念とは恐ろしいものである。

で、そのバスを降りて一度宿に戻り、荷物を貸し自転車屋に移して次は自転車で市内を回った。決して悪くない街並みで、どこを見ても退屈することはないが、やはり有名観光地だな…という感覚が頭の中を支配する。


※42 中央日報…韓国の三大紙の一。中央日報のほかに、朝鮮日報と東亜日報がある。


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