12日目 江陵(4)

個人的には、観光スポットよりもこういう素朴な田舎の風景が好きだ。


写真

(使用機材) SONY α700 + Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA (SAL1680Z)


12日目 江陵(4)

そういえば、天気もいつの間にか雨から曇に変わっている。ならば、バスでの移動は止めて歩くことにしよう。観光地区でないところを通ってみると結構楽しい。撮影枚数も自然と伸びる。やはり旅はこうあるべきだ・・・と、勝手に結論づける。観光地嫌いの性格は我ながら手に負えない。

途中、観光地ではあるが、船橋荘※39に寄り、純豆腐街で定番通り純豆腐を食した。ここも、春川のタッカルビ通りと同様、“元祖”・“○○年の伝統”と各々アピールし、これまた電飾を派手に使って目立たせている店もある。

で、どの店を選んだかというと、暇そうに店の中から見張っている人のいる食堂である。別に理由は無いが、その店の前で周囲の写真を撮っていて、声が掛かったので流れに任せて・・・のパターンだ。ある意味、デジャーヴュ並みか。

純豆腐を味わっている間に、天気は完全に晴れに変わった。食事は後回しにして鏡浦湖へ直行していれば夕日撮影に間に合ったかもしれない。まあ、流れに任せっ放しの行動なので仕方がない。

湖に着く前に良い感じに太陽が山に近づいたので湖越しの夕日写真は諦め、歩道の上から、ランニング中の人がいないことを確認しつつ(笑)、シャッターを切った。

一旦宿に戻り、防寒装備を整えて再度外へ出た。3月もそろそろ下旬になろうというのに、ズボン2枚穿き&マフラー必須の寒さだ。

ここからは夜景撮影。通りすがりの人々に不思議そうに見られながらも気にせず続けていたが、事務的にシャッターを切ってしまう。いつものようなわくわく感がない。事務的な町に染まったか・・・などと考えながら場所を移動した。撮るのは止めて明日の日の出のロケハンでもするか…。そう思って海に出た瞬間、一気に写欲が爆発した。

沖の方にある岩が強烈な光でライトアップされつつ荒波をかぶっている。湫岩での撮影以来、夜の海の長時間露光にハマりつつある。写真の出来はともかく、ここでの撮影に満足した。

ふと時計を見ると9時を過ぎていた。集中すると時間が経つのも驚くほど早い。さて、明日の朝、晴れることを祈りつつ宿に戻って寝るとするか。気分の浮き沈みの激しい一日だった。


※39 船橋荘…朝鮮後期の典型的な上流家屋。鏡浦湖の近くにある。


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