ハンダ体というのは韓国の文語体で、書き言葉として使われます。日本語で言うところの「だ・である調」です。「ハンダ」とは「する」という意味の動詞하다の書き言葉、한다(ハンダ)のことです。
「한다」を原形の「하다」と比べると、「하」にパッチムの「ㄴ」がついていますね。しかし韓国語の文法では、「ㄴ」を付け足すと考えるのではなく、原形から「다」を引いて「ㄴ다」を付け足す、とみなします。…まあ、結果は同じなんですが、語幹というものを考えるうえで、その方が都合が良いのです。
語幹とは、活用しても変化しない部分です。まわりくどい言い方になりますが、原形から「다」を引いたものが語幹です。つまり、「하다」の語幹は「하」ということになります。ハンダ体(書き言葉)にするには、語幹に「ㄴ다」を足します。
하다(原形)- 다 = 하(語幹)…(1)
하(語幹)+ ㄴ다 = 한다(ハンダ体)…(2)
と、厳密に見れば2段階になっています。(1)と(2)の両辺を足し算すると「하(語幹)」が相殺されて(数学アレルギーの方は結果だけ見てください^^;)
하다(原形)- 다 + ㄴ다 = 한다(ハンダ体)
となります。これがハンダ体の作り方です。他の動詞でも練習してみましょう。
「가다」(行く)なら 가다 - 다 + ㄴ다 = 간다
「보다」(見る)なら 보다 - 다 + ㄴ다 = 본다
これだけなら、さほど難しくないですね?しかし、ここでひとつ疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
「語幹がパッチムで終わってたらどうするの?」
鋭いツッコミです。例えば「食べる」という意味の「먹다」。
먹다 - 다 + ㄴ다 = 먹ㄴ다 ??
あれ?変なことになりますね?それについては次のページでお話しましょう。
同じ章のページ
1. 文章を書くとき [1] ≪現在のページ [2]
サイトメニュー
はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
おまけ 韓国語なんでもQ&A
コラム 日本におけるハングルの諸事情
トップページ ハングル講座~韓国語を学ぼう~