2. 母音編 (2)パッチムが「N,M,R,P」の場合 [1] [2]
4. 子音編 [1] [2] [3] [4] ≪現在のページ [5]
話がバラバラですね(汗)。元の話に戻すように努力します。基本的にははナ行、
はア行・カ行・ガ行に変換されるのですが、単語の1文字目に
または
がある場合は「隠れ
」(表記は
や
であるが、本来は
である文字)である可能性も疑いましょう。上の「
」を変換法則に忠実に変換すると、「なしんばん」「なしんぱん」「なちんばん」…(以下多数の候補あり)などとなってしまい、どれも意味の通る単語になっていませんよね。そこで、この
が「隠れ
」だと気づけば、「らしんばん」「らちんばん」という候補が出てきて、「ああ、分かった!羅針盤のことか!」と感動できるのです。(注:感動には個人差があります)
さて、隠れなるものが存在するということ認識したところで、次は
や
に変身する過程をたどっていきましょう。第2章第0節で韓国人は単語の頭に
が来るのを嫌う(?)という話でしたが、この嫌われた
たちは、今度は嫌われないようにと
に変身します。
と
を発音してみると口の中での舌の位置が近いことが分かると思います。何に変身すれば良いのか分からないが、とりあえずは少しだけ姿を変えてみよう、と考えた
は、まずは陽母音・陰母音関係なく、すべて
に変身しました。
ところが、それでもまだ嫌われる連中もいるのです。その嫌われ者とは、陰母音を伴うです。せっかく変身したのに、単語の頭の「
+陰母音」も嫌われ者だったのです。そんなに発音しにくい音でもないのですが、単語の頭の
と同様、韓国人はこの音を単語のはじめに発音するのを避けるようです。今度こそ絶対に嫌われないように、いっそのこと子音をなくしてしまえ!と思った隠れ
は、
に姿を変えたのです。涙ぐましい努力ですね。「
+陰母音」になって、韓国人にようやく受け入れてもらえましたとさ。めでたしめでたし。……なのですが、日本人にとっては全くめでたくない話です。
何がめでたくないかというと、この変身のせいで、韓国語から日本語への変換がややこしくなってしまっているのです。隠れさえ存在しなければ「
はほぼ確実にナ行になり、
はア行・カ行・ガ行のどれかになる」と、比較的単純なのですが、隠れ
のせいで「
+陽母音」や「
+陰母音」の組み合わせが出てくると「これはもしや隠れ
でラ行に変換される(
→ラ行)のか?」と、考えることが増えてしまうのです。暢気に「めでたしめでたし」などと言っていられません。
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はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
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