ポラリスを探して自習室2>冬のソナタ第1話 『出会い』

2年生であなたみたいな大胆な人初めて。(ユジン)

 リクエストがあったので、この台詞を紹介させていただきます。ユジンとチュンサンが川沿いのバス停に降りた場面ですね。

 元の韓国語はこうなっています。


(イハンニョン チュンエ ノチョロム カンテンイ プウネヌン ポンジョギ オッソ)

 直訳すると、「二年生の中に、あなたみたいに度胸のある子は見たことがないわ」となるのですが、もう少し細かく見ていきましょう。

 (イハンニョン)は「二学年」の韓読、(チュン)は「中」の韓読、(エ)は助詞「〜に」です。日本では「〜年生」ですが、「〜学年」と言っていますね。

 (ノ)は、「お前」ですが、ここでは「あなた」と訳しておくのが自然でしょう。(チョロム)は「〜のように」 です。

 次の、 (カンテンイ プウン)の部分は『冬のソナタで始める韓国語』では「度胸のある」と訳されていますが、ここでは単語自体の意味も見ておきましょう。は「肝」の韓読ですが、でひとまとめで「きも」です。は動詞が活用した形で、原形は(プッタ)です。意味は「腫れる・ふくれる」。不規則な変化をしていますがは過去連体形です。訳は「腫れた」となります。

 つまり、「度胸のある子」を「胆の腫れた子」と表現するようです。日本語でも、「肝っ玉が強い」という表現がありますよね。

   (エ)は「子」と訳します。(ヌン)は助詞「〜は」。

  (ポン)は「見る・みる(補助動詞)」の過去連体形です。語幹がついていますね。これは過去連体形です。訳は「みた…」となります。

 は経験を表す「こと」です。の原形は(オプタ)です。意味はわかりますね?念のため言うと「ない」です。

 動詞の過去連体形などが出てきましたが、今回は少し説明不足だったでしょうか…?