(使用機材) SONY α700 + Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA (SAL1680Z)
14日目 慶州→釜山(後編2)
たしかに韓国人はあまり単独で行動しない傾向にある。人と意見を交換しながら撮れば、“三人寄れば文殊の知恵”で良いアイデアが出るということだろうか。
この人たちのスタイルも面白そうではあるが、井戸端会議ならぬ三脚端会議に自分が参加してマニアックな会話を繰り広げる姿は、あまり想像したくない(笑)。それに、自分の“写心”を追求する撮影では、やはり静かに被写体とじっくり向き合いたいものだ。
考え方の違いはさておき、ここで単純にカメラ任せでレリーズボタンを押すだけでは、状況を知り尽くしている地元写真家以上の作品を残せる確率は皆無に近い。旅先での一発勝負の難しいところだ。一応自己満足するまでは撮り、もう一度、海雲台へ戻った。ビーチ全体がカラフルにライトアップされ、先程とは全く別の景色が広がっていた。
ライトアップとはいえ暗いので、1回シャッターを切るごとに1分前後かかる。ふと時計を見ると10時前になっていた。少し休憩を・・・と深呼吸した瞬間、集中力が切れ、それと同時にかき氷を食べたときのような頭痛を覚えた。冷たい風にさらされると目の上の奥(?)が痛くなる、持病のようなものだ。
それでも、あと1枚…いや、もう1枚…いや、納得できないのでもう1枚…いやいや、これはラストには相応しくないので次こそラスト1枚…と、キリがない。寒さ・体力ともに限界の一歩手前まで来たのを感じて、ようやく切り上げた。そういえば飯も食ってない。一体、どこまで写真狂なのか。自分でも呆れる。
※44 広安大橋…2003年頃に開通した全長7kmにも及ぶ橋。夜のライトアップが美しい。
旅行記後半
12.東海4 後
13.東海→三陟→東海 前
14.東海→三陟→東海 後
15.東海→江陵 前
16.東海→江陵 後
17.江陵
18.江陵→慶州 前
19.江陵→慶州 後
20.慶州→釜山 前
21.慶州→釜山 後
22.釜山→日本海上
23.日本海上→関西
終.おわりに
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