ハングル講座(韓国語講座)初級編|勉強サイト


第6章 日韓漢字変換法則

6-4.子音編 [3]

タイミングを逃してしまって解説するのが遅くなりましたが、表10の中のカッコつきで書かれた部分について説明しておきます。まず、の欄の(ら)ですが、皆さん、第2章第0節の「乱気流」の話を覚えておられるでしょうか。単語の頭に「ラ行」が来る時、「ナ行」か「ア行」に変わるという話でしたね。正確に言うとこれは漢字単語の場合だけで、例えば「ラジオ」はちゃんと「ラディオ()」と発音されます。また、「ナ行」になるのか「ア行」になるかのは、ちゃんとした規則があります。大雑把に見て、母音が「」(これらを陽母音という)のときは「ナ行」、それ以外の母音(これらを陰母音という)のときは「ア行」に変わります。

陽母音・陰母音、ナ行・ア行に関して、まだ続きがあるのですが、その前に少し横道にそれましょう。また余談なので軽く聞き流してくださっても構いません。「林」は韓国人の苗字のひとつです。日本語で音読みすると「リン」なので韓国語でも「ラ行」かと思いたいところですが、実際には「イム()」と発音されます。本来なら「リム()」であるべきなのですが、「ラ行」が「ア行」に変わっているのです。もうひとつの有名な苗字「李」も「イ()」と発音されますよね。これも同じことです。

さらに道草を食って本題からはずれてしまいますが、第3章第5節のパッチムの音変化の話はまだ頭に残っているでしょうか。パッチムとその次の子音の音が変化する場合でも、ハングルを見て元の漢字が分かりやすいように、あえて実際の発音通りに書かず、一文字ずつ漢字の読みに忠実に表記するということでしたね。日本人でもハングルの読み方を知るだけで漢字が見えてくる場合もあるのですから、大変上手く作られていると思います。

しかし、(R)からはじまる漢字は少し事情が違います。「羅・乱・落」などが1文字目に来ると、実際の発音通り「」と書かれてしまいます。2文字目にを含む漢字がある場合、例えば「新羅」は「(シルラ)」と表記されるのに、「羅針盤」は「(ナチムバン)」と書かれます。なぜか(!)この場合だけは発音通りに表記されるのです。私も聞きたいです。なぜですか?韓国人の皆さん(笑)

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